
足の筋肉は大事だよ〜とか、足を鍛えた方が良いよ〜とか、テレビなどで聞いたことないでしょうか!? 以下の研究では、改めて足の筋肉が果たす役割や、その重要性についてまとめられていますので、簡単にご紹介。
The functional importance of human foot muscles for bipedal locomotion
Dominic James Farris, Luke A. Kelly, Andrew G. Cresswell, and Glen A. Lichtwark
PNAS January 29, 2019 116 (5) 1645-1650
結論から言うと、簡単には「足にある小さな筋肉(足底内在筋)は「土踏まず(アーチ)の保持」にはさほど影響せず、「地面に力を伝達する」のに重要」だそうです。
この研究では、注射で神経をブロックして足底内在筋を動かなくし、普通に動く時と比較することで、その筋肉がどのような役割を果たしていたのか調べています。
その結果、神経ブロックによって足底内在筋が働かなくなっても、アーチの高さや沈み込み具合に特に変化はないらしい。
一方で、歩行時 / ランニング時における地面を蹴り出す際のMTP関節(足指の付け根:下の画像参照)の固定性が低下するようです。

↑↑ 足の関節。足指の付け根がMTP関節、日本語では中足趾節関節と言います。
MTP関節をしっかりと固定しておくことができない → 足が不安定な状態になるので、地面にうまく力を伝達することができなくなります。
実際にウォーキングやランニング時の前方への推進力も低下することが確認されています(歩行:17.7N・s → 15.4N・s)(ラン:11.5N・s → 9.7N・s)。
まとめると、足裏の筋肉は、足をしっかり固定し、地面に効率よく力を伝達するために大切な役割をしていると言うこと。
これらの筋肉を鍛えたり、うまく使えるようになることでパフォーマンスをアップさせたり、怪我を予防することができるかもしれません!
また、上記の足裏の筋肉が働かないことや、それによる推進力の低下は、お尻の筋肉がたくさん働いたりピッチを上げることで補われるようです。
もしかしたら、お尻(股関節)周辺の不具合の原因が足の筋肉の活動不良だったりするかも?個人的にはアキレス腱炎の人にも足の指浮いてるなぁ〜ということが多い気がします。
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