2022-3-25(踵(かかと)接地は悪くない !?)

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"走る時に踵(かかと)接地は良くない!" という話をよく耳にしますが、本当なのか !?

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IAAF(国際陸上競技連盟)が2017年の世界選手権のマラソン中に行なった分析によると、男子の67%が踵接地、30%が中足部接地、3%が前足部接地だったそうです。女子でも似たような結果で、75%が踵、24%が中足部、3%が前足部。

この割合は国や順位には関係ないらしい。

実際、男子マラソンの上位4選手は全員かかと接地だったという報告もあります(Men's marathon - 2017 IAAF World Championships Biomechanical report / Women's marathon - 2017 IAAF World Championships Biomechanical report)。

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世界選手権でも7割近い選手が踵接地で、成績に関係ない...。

また、以下のような研究もあります(↓)

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Rearfoot striking runners are more economical than midfoot strikers
Ana Ogueta-Alday, José Antonio Rodríguez-Marroyo, Juan García-López
Medicine and Science in Sports and Exercise. 2014 Mar;46(3):580-5.

この研究では同じくらいの実力の20人のサブエリートランナーを対象に、接地の仕方でランニングエコノミーやフォームがどう違うのかを検証しています。

被験者は接地の仕方に基づいて、中足部グループ(10人)と後足部グループ(10人)に分けられ、あれこれ調べられています(詳細はややこしいので省略)。

その結果...

どちらのグループでも身長や体重などの身体的特徴、最大酸素摂取量などに違いはなかったそうなんですが...

◎ 時速11km、13km、15kmのランニングにおいて、それぞれ5.4%、9.3%、5.0%、後足部グループの方が効率が良かったそうです。

◎ グループ間でピッチやストライド長に違いはなかったようですが、後足部グループの方が接地時間が長く、滞空時間が短かったとのこと。

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この研究では普段から後足部接地のランナーは、中足部接地のランナーよりも効率が良いという結果になりました。

時速11km、13km、15kmといえば、1kmあたり5分27秒、4分36秒、4分00秒です。サブエリートランナーというのがどの程度のものかハッキリとしませんが、実験の対象者からするとそんなに速いペースではないのかなと思います。

走るペースも関係あるのか!?

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まとめ

よく前足部接地がいいんだ!ということを聞きますが、それが絶対ということはないようです。




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