
たまには "原点" に立ち返って自分を見直してみるのも良いかも !?
二足直立の人間にとって足は地面と接する唯一の部位です。わずか20数センチの足が全身を支える土台として機能しています。当然ですが非常に重要な役割を果たしている...。
ところが!現代社会に生きる我々はクッション性に優れた靴を履いたりすることで足が弱くなっていると言う意見も...。足に優しい靴を履いたら足が弱るとは何とも皮肉です。
先述のように足は全身を支える土台です。土台が傾けばビルが傾くのと同じように足の不調は全身に影響を及ぼします。もしかしたら、あなたのその不調の原因は足にあるかもしれません...。
では、どうすれれば !?
非常に大雑把な言い方ですが、一つの方法として”裸足” で過ごすのも良いかもしれません。もしくは "ほぼ裸足" で過ごす。
なんじゃそれ?という感じかもですが、ポイントは「① 足の内在筋」と「② 足裏感覚」の2つ...。
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① 足の内在筋
足にある小さな筋肉(足底内在筋)は「土踏まず(アーチ)の保持」にはさほど影響せず、「地面に力を伝達する」のに重要な役割を果たしているそうです。
ある研究では、足の神経をブロックし足底内在筋を働かない状態にし、普通に動く時と比較することでその役割を調べています。その結果、神経ブロックで足底内在筋が働かなくてもアーチの沈み込みや高さに変化はあまりないんだとか。
一方、内在筋が働かないと足の固定性(特に指の付け根の関節)が低下するらしい。「足の固定性が低い」 → 「足をガチッと固定できずフニャフニャ〜」 ということで地面にうまく力を伝達することができず、実際に歩いたり走ったりする際の推進力が低下することが報告されています。
(詳しくは → □ )
それを解消するのに裸足か、ほぼ裸足で過ごすことがおすすめです。
足の細かい筋肉を鍛えようと思うとタオルを足指で引き寄せてみたり、グーパー運動してみたり、色々な運動が思い浮かぶかと思いますが...
実は裸足のように薄くてクッション性の少ない靴を履いて過ごすだけで、そのようなトレーニングを継続的に行なっているのと同等の効果があるという研究があります。(詳しくは → □ )
だったら、難しい足のトレーニングに取り組むよりも、裸足かほぼ裸足の靴を履いて過ごした方が時間も有効に使えるし非常に効率が良いと考えられます。
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② 足裏感覚
人間の運動制御の仕組みは... 脳から指令が出る → 筋肉に信号が届く → 筋肉が働く → 運動の結果(様々な感覚)を検知 → 感覚が脳に届く → 出した指令と結果(感覚)を照合 → 運動指令の微調整 → 新たに指令が出る ... というループで行われています。
少しわかりにくいですが「運動の結果(様々な感覚)」とは、例えば運動の結果を目で見たり、手応えを感じたりということ。
そのような感覚の情報をもとに脳では運動の微調整が行われますが、足裏は地面からの情報を拾う唯一の部位であり、足裏感覚は運動のコントロールに非常に重要な役割を果たしています。
こちらはyoutubeで発見した一見可愛らしい動画ですが重要な問題に気づかせてくれる...。この子は靴を履くと歩かない(すぐに座ってしまう)ようになってしまい、靴下だと歩きまわります。
「靴を履いて歩くのは難しいね〜」とコメントがありますがまさにその通り!靴を履くと足裏からの情報が弱く(少なく)なり、運動の制御が難しいんです。
皆さんは靴を履いても歩けると思いますが、靴を履くと足裏からの情報が少なくなるのは同じ。そんな生活を続けていると足裏感覚は鈍くなっていくかも...。
逆に!足裏感覚がしっかり感じられれば脳は運動をコントロールしやすくなります。ということで、やっぱたまに裸足になって足裏からの情報をバシバシ脳に送ると良さそうです。
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Sokka.でおすすめしているのはw-upやc-downの際に5~10分など時間を決めて裸足で走ること。芝生や砂浜など足に優しい地面が理想的です。アスファルトなどでも良いですが少々痛いのと夏は路面が熱くて火傷の恐れがある(自分も過去に火傷しました苦笑)。
その他にも注意点がいくつか...。
当然小石などを踏むと痛いしガラスなどを踏むと足を切る恐れがあります。足元に気をつけて歩いたり走ったりしましょう。そんな風に足を着く位置や着き方も靴を履いているとあまり深く考えないものです...。裸足になると考えるようになる。
また、当然裸足で歩いたり走ったりすれば足の負担は大きくなります。言い方を変えれば負荷が増えるから筋肉も鍛えられる訳ですが、少しずつ時間や距離を伸ばして慣らす必要があります。
自分もよく裸足で走ったり登山したりしていますが、靴の機能が進化しまくっている昨今、特に裸足トレーニングの重要性を感じています。
靴の機能性ばかりが話題になりますが、それを履くのは "自分" であり、動くのは靴ではなく "自分の身体" です。
自分の体を知ることが適切道具選びにつながり、自分の体を鍛えることが道具の真の機能を引き出すことにもつながります。道具(靴)に頼り切るのではなく、上手に力を借りることが大切かと思います。
そのためにも皆さんたまに裸足になってみては!? 笑
2022-11-3
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