2021-11-3(靴に合わせてフォームは勝手に変化する !?)

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Running ground reaction forces across footwear conditions are predicted from the motion of two body mass components.
Udofa AB, Clark KP, Ryan LJ, Weyand PG.
J Appl Physiol . 2019 May 1;126(5):1315-1325.

被験者の数が少ないものの非常に興味深い研究。

これまでにも着用する靴によって接地時の衝撃や地面への力の伝達、接地の仕方(かかと or 前足部 or 全足)がどのように変化するのか研究が行われてきました。この研究でも上記と同じようなことを調べているんですが、面白いのは体を二つにパーツに分けて検討している点。膝から下の部分(足〜膝)と、膝から上(残りの全部)です。


わかったことを簡単にまとめると...

1)どんな靴を履こうが体全体に加わる負荷や地面へ伝達される力の量や時間に変化はない。

2)薄い靴を履くと膝から下の負担が増え、残りの全体の負担が減る。合計では変化なし。

3)厚い靴を履くと膝から下の負担が減り、残りの全体の負担が増える。合計では変化なし。


この結果だけを見ると、どうやら我々は全体の負荷率を一定に保つために靴の条件に合わせて無意識に走り方を調整してるようです。

裸足やクッションの少ない靴を履いた場合は膝などを働かせて柔らかく接地する一方、足首で頑張る。

クッションの多い靴を履いた場合は足首の負担が減るものの、膝などはグッと力が入るように働かせているのかなぁと考えられます。

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となると、個人的には以下のように感じました...

・足に痛みがあったり、長距離のランニングなどで足の負担を減らしたい場合はクッションの力を借りて足の負担を減らすことができるかも。その代わり膝から上の負担は増える。

・膝や腰に痛みがあったり不具合がある場合、クッションの少ない靴を履くことで足に負担を分散させ膝や腰の負担を軽減できるかも。その代わり足首から下の負担は増える。

・トレーニングやフォームの矯正を目的にする場合は、上とは逆の考え方で、ある程度負荷をかけることもできるかも。膝から上を鍛えたいなら厚い靴、足首から下を鍛えたいなら薄い靴を履くと良い?

・どんな靴でも同じ走り方というのは返って不自然なんでしょう!靴に合わせて走り方は自動調整されるから、それに身を委ねるのが自然。

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以前ブログで書いたように、ドロップ差によっても同じような走り方の違いが生じることが報告されています(https://sokka-sokka.seesaa.net/article/483910361.html)。

他にもアッパーやソールの屈曲性など、靴を選ぶ際に色々と考慮するポイントはありますが、一つ大切なことは...

◎ 靴によって走り方は変化する

ということです。そうなると...

靴に合わせて走り方を調整する・走り方に合わせて靴を選ぶ必要がありそうです。

靴のフィッティングは靴だけに留まりません!むしろ靴はパズル全体の1ピースに過ぎない。

Sokka.では靴のフィッティング(サイズや幅など)は言うまでもなく、体のバランスを改善するための体操やインソールの調整、日頃の運動の仕方について、必要に応じてアドバイスすることも多いです。

その辺りも合わせ、靴選びはSokka.にご相談ください!

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