2021-8-28(運動後のクールダウンは必要か !?)

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運動後のクールダウンって当然のように行われていますが、あれって必要なんでしょうか!?

そんなことを疑ったことがない場合がほとんどかと思いますが、実は改めて調べてみると....。

詳しくは以下の論文から👇

Do We Need a Cool-Down After Exercise? A Narrative Review of the Psychophysiological Effects and the Effects on Performance, Injuries and the Long-Term Adaptive Response
Sports Medicine 48(9) July 2018
Bas Van Hooren , Jonathan M. Peake

クールダウンは疲労回復を促進させると信じられているが、科学的に統一された見解はなく、実は本当のところどうなのか分からないのが実情。

この論文では過去のクールダウンに関する研究を改めてまとめ直し、パフォーマンス、ケガの発生率、トレーニング効果、心理的/生理的な要因への影響について、その効果を検証しています。

その結果がこちら...

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「効果あり」がグリーン、「効果不明・微妙」がブルー、「逆効果」がレッドです。

これをまとめると...

◎ クールダウンによって血中の乳酸濃度を低下させることができるが、筋中の乳酸濃度は特に変化しなさそう。

◎ 筋肉痛や筋疲労に関する効果は微妙。体温調整やホルモン分泌の機能に関する効果も微妙。

◎ 筋肉中のグリコーゲン再合成には逆効果。

◎ 免疫の低下を予防し心肺機能の素早い回復を促進するようだが、それが風邪や病気を防ぐかは不明。

◎ 精神的な効果も微妙。

◎ パフォーマンスやケガ予防に関する影響も微妙。

◎ トレーニング効果に関してネガティブな影響はない。

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こう見ると、ほとんどの研究でクールダウンは疲労回復やケガの予防、翌日のパフォーマンスに与える影響はないように示されています...。むしろグリコーゲンの再合成を妨げるとの結果も...。

こう言う理由でSokka.の練習会では特別クールダウンの時間を設けていません。ただガッツリ走って即解散というのも気持ち悪いから、ゆっくり店まで歩いて帰るって程度です。

指導する大学部活動の学生にもクールダウンは必要か!?と質問を受けたことがあるのですが...

疲労回復や翌日の練習に備えるというより、練習を振り返って頭の中を整理したり、少しでも練習量を稼ぐために低強度で走るとか、気分転換という意味合いでクールダウンをしようと言う風に伝えています。

逆に、クールダウンをするからと言ってケガをするとかパフォーマンスが下がるって訳でもないので(グリコーゲンの再合成は妨げられますが)、経験的にやったほうが良い気がするとか、やらないと気持ち悪いならやったほうが良いとも思います。

当たり前だと思っていたことも、よく調べてみるとわからないものですね〜。

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