
お酒が強い人って体力もあるような...。実際のところどうなんでしょう !?
以下の研究では、体力の指標として心肺機能(VO2maxなど)を測定し、アルコールの消費量や依存度との関係を調べています。
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Fit and Tipsy? The Interrelationship between Cardiorespiratory Fitness and Alcohol Consumption and Dependence
Kerem Shuval , David Leonard, Karen Chartier, Carolyn E Barlow, Bob M Fennis, David L Katz, Katelyn Abel, Stephen W Farrell, Andjelka Pavlovic, Laura F DeFina
Medicine & Science in Sports & Exercise(2021 Aug 24)
健康診断などのためにクリニックを訪れた健康な38,653人が対象。トレッドミル上で体力テストを実施し、アルコールの消費量や依存度合いは自己申告ということで調べています。
その結果...
体力レベルが "中〜高" の女性は、体力レベルが "低" の人と比べて、お酒の消費量が1.58倍 "中レベル" 、2.14倍 "高レベル" である傾向にあったそうです。
男性の場合も同様に、体力レベルが "中〜高" の人は、体力レベルが "低" の人と比べて、お酒の消費量が1.42倍 "中レベル" 、1.63倍 "高レベル" である傾向にあったらしい。
一方で、女性にはいませんでしたが "特に飲酒量の多い” 男性の中では、比較的お酒への依存度が低い人の方が体力が高かったそうです(自己申告ですが)。
以上の結果から、体力レベルが高い人ほどお酒をよく飲むという関係があることがわかりました。一方で、体力レベルを向上させるにはお酒の消費量を減らすことも必要かもしれない。
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38,653人を対象にした(対象者が多い)研究だから説得力があります。なんとなく感じていた「お酒をたくさん飲む人は体力がある」というイメージはどうも本当のようです。
ただ、「今からお酒をたくさん飲めば体力がつくぞ!」という訳ではない。もしかしたら、「よく走る人ほどお酒をたくさん飲む」のかも知れません。「今日も走ったぞ!」→「飲んでも許されるやろ!」と言った具合!?
いずれにせよ、楽しく走って美味しいビールを飲むのは最高だ!笑
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