イタリアでちょろっとランニングのコーチングを学んだことがあるのですが、そこで踵接地はNGというようなことを聞いたり、自分でもあれこれ調べた結果、中足部~前足部の接地が良いんだ!と考えていました。
ところが!引き続きあれこれ調べたりしていると、何だか以前とは違う主張やそれを裏付けるようなデータを目にすることが多くなった。個人的にも少し考えが違ってきたなぁ〜。
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今回は上記のようなこれまでと少し違う視点のデータというか、研究をご紹介。
Rearfoot striking runners are more economical than midfoot strikers
Ana Ogueta-Alday, José Antonio Rodríguez-Marroyo, Juan García-López
Medicine and Science in Sports and Exercise. 2014 Mar;46(3):580-5.
この研究では同じくらいの実力の20人のサブエリートランナーを対象に、接地の仕方でランニングエコノミーやフォームがどう違うのかを検証しています。
被験者は普段の走る際の接地の仕方に基づいて、中足部グループ(10人)と後足部グループ(10人)にグループ分けされ、あれこれ調べられています(詳細はややこしいの省略)。
その結果...
どちらのグループでも身長や体重などの身体的特徴、最大酸素摂取量などに違いはなかったそうなんですが...
◎ 時速11km、13km、15kmのランニングにおいて、それぞれ5.4%、9.3%、5.0%、後足部グループの方が効率が良かったそうです。
◎ グループ間でピッチやストライド長に違いはなかったようですが、後足部グループの方が接地時間が長く、滞空時間が短かったとのこと。
この研究では普段から後足部接地のランナーは、中足部接地のランナーよりも効率が良いという結果になりました。
接地時間や滞空時間の違いがランニング効率の違いの理由になるのかと...。
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一般的には "逆" に言われることが多くないですか!? (踵接地は効率が悪い!前足部・中足部接地が効率が良い!)
でも、実際にそれと真逆のデータも存在するんです。
ここでのポイントの一つは "普段から" 後足部接地のランナーは効率が良かったようだということ。いきなり切り替えてもダメなのかも知れません。
スクワットなんかではよく言われること(?)のようですが、脚の長さや胴の長さで最適なフォームは異なります。
ランニングやウォーキングも同じでしょう!
あれが良いこれが良いというものが全員に当てはまるとは考えにくい。
その人に合ったフォームなり靴があるんでしょうね〜。
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