夏は暑いし冬は寒い...。今日は特に寒い!
いろんな天気や気候の条件があるわけですが、それってどのようにパフォーマンスに影響を及ぼすのでしょう!?
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Effects of Weather Parameters on Endurance Running Performance: Discipline Specific Analysis of 1258 Races
Konstantinos Mantzios , Leonidas G Ioannou, Zoe Panagiotaki, Styliani Ziaka, Julien D Périard, Sébastien Racinais, Lars Nybo, Andreas D Flouris
Medicine & Science in Sports & Exercise 2021 Oct 14.
こちらの研究では1936年〜2019年に行われた膨大なレースのデータベースを解析。
マラソン、10,000m、5,000m、3,000m障害、50kmと20kmの競歩の世界的に主要なレースのデータですが、上位層と中間層のタイムと、およそ9km地点での気温や湿度や風力などを照らし合わせたそうです。
その結果...の前に解説しておく必要があるのがWBGTなるもの。こんなの理科の授業で習いませんでした!?(↓)
(環境省熱中症予防情報サイトより)
日本語では湿球黒球温度と言うそうですが、要するに湿度や風や太陽の影響もひっくるめた暑さの指標で、単なる気温とは異なります。
で、解析の結果...
◎ WBGTに基づいたグレードで言うと、27%のレースはcold/cool(涼しい/寒い)環境で行われている。47%はneutral(普通)、18%はmoderate-heat(やや暑い)、7%はhigh-heat(めちゃ暑い)、1%はextreme-heat(究極に暑い)。
◎ パフォーマンスに影響を及ぼすのは、気温(重要度40%)>湿度(26%)>日射(18%)>風の強さ(16%)ではあるが、WBGTのように複合的に考えたほうがパフォーマンスに与える影響は正確に予想できる。
◎ 最も条件が良いのはWBGTが7.5~15.0℃。
◎ このゾーンから外れるとWBGTが変化するにつれて0.3~0.4%パフォーマンスが低下する。
◎ 気温だけで言うと10〜17.5℃が良いらしい。
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WBGT 7.5~15.0℃というと、松山の3~4月、10月下旬くらいかと思います( 参考: https://www.wbgt.env.go.jp/doc_trendcal.php?region=09&prefecture=73&point=73166&tab=5undefined )。
愛媛マラソンの時期などは逆に "寒すぎる" みたい...。
気候の影響でパフォーマンスが低下する可能性があるので寒さ対策が必要かも知れません!
2022-7-27
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