2021-12-16(接地の仕方で走のメカニズムが違う?)

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足部接地パターンがランニングにおける推進特性に及ぼす影響
肥田 直人 , 石井 慎一郎, 山本 澄子
Rigakuryoho Kagaku 31(6): 815–818, 2016. Submitted May 16, 2016.

前足部での接地と後足部での接地で何が違うのか?を調べた研究。

今回の実験結果からは前足部接地でも後足接部地でも基本的にはピョ〜ンと「はずむボール」のような重心移動様式であることが分かったそうなんですが...

前足部接地と後足部接地では、重心を前方に移動するための推進特性が違うらしい☝️。

わずかな差ではありますが、後足部接地の場合は "足を地面に着いている間によく進む"前足部接地では "飛び跳ねるように浮いている間によく進む" んだそうです。

そして、それぞれの接地の仕方で走りのメカニズムというか、力の使い方が違うんだとか...。

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◎ 後足部接地では...

勝手なことを言って語弊があるかもですが、イメージとしては地面に足が着いている間にグイ〜と地面を押すような感じで前に進むのかと思います。

後足部接地では足を地面についてからまず地面に対して垂直な力が生じますが、これによって重心を持ち上げるような力が生じるとともに、体が前に倒れそうになるのを抑制しているようです。

体が前に倒れそうになるのを抑え、重心が下がりきるまでの時間を長くすることで、足が地面に着いている間にしっかりと力を伝達し、グイ〜っと大きく重心を前方移動させているのではと考察されています(上の画像左)。


◎ 前足部接地では...

こちらも勝手なイメージで恐縮ですが、前足部接地の場合は地面を強く後ろに蹴って弾むように進むんじゃないか思います。

前足部接地では着地時の衝撃が少ないために重心の移動が早く、前の足が接地してから後ろの足と交差するのが早いらしい。

足が後ろにあるのはすなわち地面を蹴って前に進む時ですが、その時に地面を強く蹴るようにして大きな力を地面に伝え、ピョ〜ンと弾むように重心を大きく前方へ移動させているようです(上の画像右)。

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皆さんの走りはどうでしょう!?

後足部接地なのにピョ〜ンと弾むような意識を持っていたり、あべこべなことになっていると厄介かも!?

少し気にしてみると面白いかもしれません☝️。

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