その①はこちら (https://sokka-sokka.seesaa.net/article/484887697.html)。
要点をまとめると、◎炭水化物を含んだドリンクは口に含んだだけでパフォーマンスを向上させる(低下を抑える)効果がある。◎口の中の炭水化物を感じ取るセンサーから脳に信号が送られ、脳内の快楽や運動に関わる領域が活動することでパフォーマンスが向上するみたい。
ということは...
◎気持ち悪い〜とか、お腹痛い〜という時は無理に飲み食いせず、口にドリンクなどを含んで吐き出すだけ良いかも!? ということでした。
そのことに関して、さらに調べていると出てきたのが以下の論文。
Mouth rinse but not ingestion of a carbohydrate solution improves 1-h cycle time trial performance
A Pottier, J Bouckaert, W Gilis, T Roels, W Derave
December 2008 Scandinavian Journal of Medicine and Science in Sports 20(1):105-11
こちらの研究では、60分の高強度運動において、1)炭水化物ドリンクを飲む vs 2)炭水化物ドリンクで口をすすぐ の2条件でパフォーマンスの比較が行われています。
その結果...
◎2)口をすすぐ条件でのみパフォーマンスが向上した。
炭水化物ドリンクを飲んでも、ただの水(プラセボ)を飲んだ時とパフォーマンスは違いがなかったんだとか。
◎主観的な運動強度(簡単にはどれだけキツく感じるか)は両条件で違いなし。
◎血中グルコース濃度は口をすすぐだけでは変化がないが、飲んだ条件では上昇する。
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何と!炭水化物を含んだドリンクを "飲む" とパフォーマンスは変化せず、"口をすすぐ" だけの方がパフォーマンスが向上する。
「気持ち悪い〜、お腹痛い〜という時は無理に飲み食いせず、口にドリンクなどを含んで吐き出すだけ良いかも!?」と思っていたら、口に含んで吐き出したほうが良いという結果に。
ただし、血中のグルコース濃度はやはり飲んだほうが上がっているので長時間の運動では飲むことも重要だろうと思います。
この実験のように60分ほどの運動や、ラストスパートなんかでは飲まずに "口をすすぐだけ" の方が良いかも。
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