
急激に暖かくなり、ガイもバテ気味のようです...笑。
いつも僕がランニングに出かけようとすると「お!いきますか!」みたいなモードになるので一緒に行くのですが、最近は真冬よりもダッシュ継続時間が短くなりました。
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さて、そんな気温の影響は犬だけでなく、人間にも当然及ぼされます✊。
こちらは月曜日の朝のランニングの様子(↓)。前半部分はガイとのランニングではちゃめちゃでしたので、後半の一人で走った部分に丸をつけてあります。

こちらは2月の同じようなゆっくりランニングの様子(↓)

◎ ペースは同じか3月の方が遅いくらい(2月 6分30秒/km vs 3月 7分00秒/km)ですが...
◎ 心拍数は3月の方が高い(2月133bpm vs 3月147bpm)。
あれ?...

体力が落ちたんだろうか? それとも走るのが下手くそになった?
その可能性も捨てきれませんが苦笑、今回はそうではなく、おそらく気温が急激に上がったことが原因だろう考えられます。
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Cardiac Drift とか Cardiac Creep とか色々な呼び方をされているこの現象。実は「体温の上昇」と「脱水」に関係しているんです。
○ 体温が上昇すると身体は体温を下げるために皮膚表面の血流を増やします(身体の表面に血液を流して熱を外に逃そうという作戦)。
○ しかし、運動中は筋肉にも血流が必要で、皮膚表面にも筋肉にも血流が必要な暑い時期の運動中(特に身体が暑さに慣れていない時)は、血液をたくさん流すために心拍数が高くなりやすい。
□ 脱水とは身体の水分が不足する状態ですが脱水によって循環する血液量も減ります。
□ 流れる血液の量が減りますが同じように血液を身体に循環させるためには心拍数を上げる必要があり、心拍数が高くなります。

○と□の理由で気温が急激に上がった今の時期やこれから暑くなり始める季節には、同じ運動をしても心拍数が高くなりやすいんです。
では、運動中は何に気をつければよいか!?
一つは適切な「水分補給」、もう一つはトレーニング強度の指標として「心拍数だけを鵜呑みにしない」ということ。
水分補給の重要性は言うまでもありませんが、こう言う時にトレーニング強度の指標として心拍数だけを頼りにするのは少し勿体無い。
トレーニングにおいて価値があるのは、心拍数を管理することではなく、運動強度を管理すること。心拍数は運動強度を示す指標の一つでしかありません。
暑くなり始める時期やめちゃくちゃ暑い時期、そのほかにも心拍数が頼りにならない場面がありますが、
そんな時は「呼吸の様子」や「主観的な強度(どれくらいきついか?)」、「ペース」などなど、その他の指標も合わせて利用すると良いかと思います。
いろんな指標を利用でき、その時々で一番使えるものを使うって言うのがいいですね。
呼吸の様子を観察したり主観的な運動強度を感じ取ったりするには特別な機材も必要ありません。いい加減なようですが、安上がりだしうまく使えばめちゃ頼りになる指標です。
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