
自分はどちらかというとレスポンスが良く、地面を感じられるシューズが好きです。
MAXクッションのシューズって一般的にはフワフワで柔らかく足を守ってくれるんですが、その反面レスポンス(跳ね返り)が弱く、地面の感覚も掴みづらい。
しかし... この BROOKS Caldera 6(17,600yen)には良い意味で予想を裏切られまくりました!
早速近所の山で実走テストを行ってきましたが... オイオイ!めちゃめちゃ走れるやないか!
一発で気に入ってしまいました笑。
厚底のソールが足に優しいのは言うまでもなく、ダメージを軽減してくれると同時に少々の障害物は意識しないで済んでしまいます。
でも、MAXクッション独特の柔らかいソールに足が沈み込んで「何かモタつく」感じもなく非常にレスポンスが良い!めちゃテンポ良く走ることができスピードに乗ることができました。
足がグラグラと不安定な感じもせず、下り坂で走った際も足を捻ったり、急なカーブで遠心力で吹っ飛ぶような感じもなかった。
なんとも不思議とも言える... MAXクッションの良さをビシバシ感じると同時に、MAXクッションのデメリットを感じさせないシューズです。
その秘密は...
①:進化したミッドソール: " DNA LOFT V3 "
見よ!このクッションと反発を!
ミッドソールとは簡単には靴底と足裏の間のクッション部分のことですが、BROOKSの魅力の一つは様々なミッドソールのバリエーションかと思います。特色あるミッドソールが数種類あり、それぞれが素晴らしい機能性を誇る。
Caldera 6 に使用されているのは "DNA LOFT V3" 。
通常このようなクッション素材には空気が含まれていますが DNA LOFT V3には窒素が注入されており、これによって従来モデルよりも28%の軽量化、クッショニングは16%、反発力は17%の向上に成功。
・とても軽量なために贅沢にたっぷり使っても重くない!
・クッション性に富み足を守ってくれ、でも反発もするからレスポンスが良いのだ!
これがMAXクッションだけども足が沈み込まず、テンポ良く走れる秘密です。とはいえ百聞は一見に如かず。履けばすぐわかると思うのでまずは足を入れてみてください!
②:サイドウォール構造

一見どんだけ分厚いソールや!と思われるかもしれませんが(実際分厚いのですが)、実は足は指差したラインまで入っています。
・これによって横方向への グラつき が抑えられ、安定するのだ!
実はミッドソールのサイド部分が迫り上がっており、足を入れると箱の中に足を収めるような感じで横から支えられるんです。

見えにくいですがアッパー構造にも安定感の秘密が...。
中足部は靴紐の繋がる部分からソールにかけてベルト状のパーツが伸びており、紐を締めることで足を包み込むようにホールドしてくれます。このホールド感は実に心地よい!笑
アッパー自体も柔らかく(必要な部分には補強あり)、踵部分のパッドもクッション性が高い。タンにはEVAか何かが入っていて足あたりがとてもマイルドで素晴らしい。ウルトラなどの長距離・長時間のレースでも安心して使用できそうです。
③:ナチュラルなフィーリングのよく動くソール

ソール形状はこんな感じ。
アウトソールはBROOKS独自の "TRAILTACK" ラバーを使用しており、土や泥に喰いつくのはもちろんのこと、柔らかく粘りのある感触で濡れた硬い路面(ロードや岩)でのグリップ力も高い。
ラグ(凸凹)の高さは4mmで、大きすぎず小さすぎず、オールラウンドに使える印象です。
また、トレイルシューズには尖った枝などを踏み抜いて足を怪我しないようにプレートが入っていることが多いのですが Caldera 6 には不使用みたい(海外のレビュー記事をいくつか参照)。
・プレートが無い分、履いた感じが柔らかくナチュラルなフィーリングを楽しめます。
これがなんだか地面を感じられる秘密かも!?

また、後足部の中心部に溝が入ったようなソール構造をしていますが、これが走る際の安定性の秘密でもあるように感じる。
この凹んだ溝部分に体重が集まって安定するのもそうなんですが、接地時に靴の外側と内側が別々に変形することができるんです。
スタックハイト(簡単にはソールの厚み・高さ)の高い靴って横方向に倒れ込む勢いも大きくなって足を捻りやすかったりするのですが、このように靴の内外が別々に変形することで倒れ込みがマイルドになっているのかなぁ〜と感じています。
この変形がナチュラルなフィーリングにも繋がっていたり...。奥が深い。


Sokka.には現在こちらのカラーが在庫あり!上が男性用、下が女性用です。もちろん他のカラーも取り寄せ可能。
このシューズ、見た目の通り長時間・長距離のイベントでの使用はもちろんなのですが、レスポンスがよく非常に履きやすいことから短い距離のイベントはもちろん、ロードも多く登場するような場面でも重宝しそう。
歩くのにもおすすめで、家から山まで走って・歩いて行って帰るとか、自分は9月の雲辺寺(14km)のレースもこれで走ろうかな〜という気になっております笑。
雲辺寺ってロードが多くめちゃ山って感じではなくかなり整備されて走れると言う風に聞いています。また14km部門で自分としてはスピードを出して走ることになると思うんですが、それでもこのMAXクッションなシューズが使用シューズ候補No.1ですね〜。
確かにMAXクッションなんだが、MAXクッションのメリットは感じてもデメリットを感じさせない、不思議なんだけども非常に素晴らしいシューズです!
用途も非常に幅広くナチュラルなフィーリングは多くの方にとって魅力的かと思います(足幅によってはちょいルーズに感じるかも)。
強いて言えば、靴下との相性なんかを気にすると良いかもしれませんね。
気になる方はぜひ一度お店で実物を見て、聞いて、触ってみてください!笑
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