2023-1-22(寒いとパフォーマンスが下がる!? 何か対策はある!?)

IMG_6301.JPG

気温が低くなるとパフォーマンスにもさまざまな影響があるとかないとか...。

暑い中での運動に関しては熱中症のリスクもあることから研究が盛んなのですが、寒い中での運動に関する研究は数が少なく、その結果も色々で統一した見解が得られていないようです。

ただ、あまりにも寒いとパフォーマンスは低下するのは間違いないようで...

Effects of Different Environment Temperatures on Some Motor Characteristics and Muscle Strength
Ergün Çakir, Selami Yüksek, Bülent Asma, and Erkal Arslanoğlu
INTERNATIONAL JOURNAL OF ENVIRONMENTAL & SCIENCE EDUCATION 2016, VOL. 11, NO. 10, 3985-3993

こちらの研究によると、寒いと筋肉の発揮する力が低下し筋肉が収縮する効率も下がるんだとか。シンプルに出せる力が弱くなるだけでなく、効率が低下するので持久力も下がりそう。

また、気温20℃の時と比較すると10℃以下ではVO2max(最大酸素摂取量:どれだけ酸素を取り込んで利用できるかという能力)も低下するらしい。同じ速度で走っても相対的な負荷が増加するので疲れやすくなるみたいです。

さらに...

Effect of cold exposure on fuel utilization in humans: plasma glucose, muscle glycogen, and lipids
François Haman, François Péronnet, Glen P. Kenny, Denis Massicotte, Carole Lavoie, Chris Scott, and Jean-Michel Weber
August 2002Journal of Applied Physiology: Respiratory, Environmental and Exercise Physiology 93(1):77-84

こちらの研究によると、寒いとエネルギーを生み出すためにグリコーゲン(糖質)を利用する割合が高まるんだとか。

この理由は二つあって、一つは体がブルブル震えることで熱を生み出す際に糖質が使われるから、もう一つはアドレナリンの分泌が増えるからだそう(アドレナリンはグリコーゲンの利用を促進する)。

グリコーゲンは枯渇しやすいとか、レース後半のガス欠に関わっているのは何となくどこかで聞いたことがあるかもしれません。

寒いとそんなグリコーゲンの消費量が多くなるから注意が必要ですね〜(特にぶるぶる震えると通常の5~6倍グリコーゲンの消費スピードが早いらしい!)。

一方で...

Running in Cold Weather: Exercise Performance and Cold Injury Risk
John W. Castellani, Ph.D.
August 2019Strength and Conditioning Journal 42(1):1

こちらの研究によると、寒さによるマラソンなどのパフォーマンスへの影響は研究によって様々であることが示され、寒いとパフォーマンスが下がると言うものもあれば、特に影響がないと言うものもあるし、

男女で反応の仕方が違うとか違わないとか、この分野では今後さらなる研究が必要なようです。

とはいえ...


IMG_7191.JPG

寒さ対策はどうするか!?

自分も「寒さに体を慣らす!」と言うことで雪の中を裸で走っていますが、調べてみるとどうやら効果は薄いらしい笑。と言うか、寒さに慣れることはあまりないみたいな研究もあるようです。

自分としても 寒さに "体が" 慣れると言うより、"精神的に" 慣れたような気がしますが、呼吸などを合わせて氷水に浸かるなどして条件付けを行う方法もあるみたいで決して馬鹿にはならない!笑

結局のところ、適切なウォーミングアップで運動前に体温を上げること適切なウェアを着用して体温をちょうど良く保つこと、そして寒いと糖質の消費が多いので適切な補給を行うことが大切なようです。

(参考:https://runningmagazine.ca/sections/training/the-science-behind-cold-weather-and-running-performance/


Sokka.的な寒さ対策でオススメは ① CRAFTベースレイヤーの着用(間違いない!)、② MAURTENでの補給(異次元エネルギー補給!)、そして③ HOT TABでの入浴でしょうか!?

これはさっき思いついたアイデアですが、レース当日の朝にHOT TABでお風呂に入り、体をポカポカに温めて、その湯冷めしにくいポカポカ持続効果によってスタートまで暖かく過ごせればパフォーマンス低下も抑えられるのでは!? と考えております(もちろん服装や補給の工夫もした上で!)。

今度実験してみよう笑。

皆さんも寒さ対策 気をつけてみると良いかもしれません!





2022-12-22


この記事へのコメント