2023-2-6(大会前の食事で注意すると良いこと!?)

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「レース中にお腹が痛くなる...」「胃腸が気持ち悪くなる...」というお話を聞くことは結構多い。たまに「MAURTENを試してみたけどお腹が緩くなった」なんて人も...。

原因は様々なのですが、レース前1週間ほどの食事は少し気にしてみると良いかも!?


Training the Gut for Athletes
A. Jeukendrup
Sports Med. 47(Suppl 1): 101-110. 2017.

この論文の中で消化・吸収系(胃腸)の機能を高める方法として食事の工夫が挙げられています。簡単には糖質の多い食事を摂ることで糖質の消化・吸収能力を高めるという方法です。

普段から糖質の多い食事を摂っていると小腸での糖輸送体の発現量が増加しそれによって糖の吸収能力、さらには胃の排出速度も高まると言われています。

反対に普段から糖質の少ない(糖質制限などしていたら特に!)食事をしていると... 小腸での糖輸送体の数が少なくなり糖の吸収能力は低下するようです。


ほとんどの人がレース当日は糖質を多く摂取することになると思います。エネルギードリンクやGELを自分で用意している人もいるだろうし、エイドにあるのもバナナやパンなどです。

上述の研究結果にもあるように、普段から糖質の少ない食事をしている人がレースの時 "だけ" 糖質をたくさん摂取すると、胃腸トラブルの可能性が高まると考えられるので注意です!

幸いにも? このような小腸の適応は3日程度でも生じると言われており、個人的にはレース前1週間程度は "高" 炭水化物食を摂り、内臓の準備もしておくと良いのかなぁ〜と思います。


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自分も糖質制限というか、原始時代の生活には米やパンのように炭水化物を大量に摂取することがなかったというのを何かの本で読み、野生的なパワーを身につけるべく糖質制限的なことをしてみたのですが...

やっぱレース時に胃腸のトラブルに見舞われることが多かった!それにジェルを飲んでもなんかパワー出ないなぁ〜って感じがしていた。

一方で、毎日おやつを食べまくる自堕落な生活をしていた時の方がレース中は気持ちよく走れていた実感があります。

普段から糖質を制限してレースでエネルギーを注入したらパワー出そうやな〜と思っていたのですが、実際は違うみたいですね...笑。


気になる人は試してみても良いかも!?




2023-2-6


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