https://sokka-sokka.seesaa.net/article/481424968.html
↑ 過去にもブログでご紹介したことがあるのですが、足が攣ることの原因は単に水分やミネラル分の不足というだけではないようです。
調整ミスやオーバーペースによる疲労、遺伝(攣りやすい人は攣る...)など、様々な要因が絡んでいるみたい。
そんな中、こちらの研究によると...
Muscle Cramping in the Marathon: Dehydration and Electrolyte Depletion vs. Muscle Damage
Martínez-Navarro, Ignacio; Montoya-Vieco, Antonio; Collado, Eladio; Hernando, Barbara; Panizo, Nayara; Hernando, Carlos
Journal of Strength and Conditioning Research 36(6):p 1629-1635, June 2022.
実際にフルマラソンを走る98人を対象として行われた研究ですが、マラソン前後に尿検査や血液検査が行われ、体の水分やミネラル分がどう変化するか、また筋肉の損傷を示すマーカーをチェックしています。
その結果...
まず、完走したのは88人で、そのうち20人が足が攣ったとのこと。
足が攣った人と攣らなかった人を比較すると... 体重の変化や、脱水を示すような尿成分・血液成分に特に違いはなかったそう。
一方で、攣った人の方が 筋肉の損傷を示すクレアチンキナーゼなどの値が高いという結果に。ちなみにレースから24時間経過した後もこれらの値は足が攣った人の方が高かったそうです。
そして個人的に面白いと思ったのが、攣った人・攣らなかった人の練習について。
攣った人の中で練習に「筋トレ」を入れていたのは25%、攣らなかった人の中では47.6%だったそうです。統計的に有意な差ではなかったようですが(p=0.07)、これは興味深い...。
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この研究結果を見ると、足攣り対策にはレース中の水分やミネラルの補給だけでなく、練習に筋トレを取り入れておくことが有効なのかも知れません...。
どういう筋トレが良いかなどはもう少し考える必要がありそうだ!
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