Concurrent endurance training with either plyometric or dynamic body-weight training both improve running economy with minimal or no changes in running biomechanics
Aurélien Patoz, Thibault Lussiana, Bastiaan Breine, Laurent Mourot, Cyrille Gindre, Kim Hébert-Losier
April 2023 Sports Biomechanics
こちらの論文によると、8週間の筋力トレーニングでランニングエコノミーが平均で 2.1%±3.9% 改善したんだとか。対象は31人のレクレーションレベルのランナーでこれまで特に筋トレの経験はなかったそう。
ちなみに実施した筋トレというのがこちら(↓)。これをセット数などを調整しながらランニングとうまく組み合わせて8週間継続する。
プライオメトリクスと呼ばれる種目と、いわゆる筋トレというか自体重を負荷とした種目の2種類が比較検討されています。
プライオメトリクストレーニングというのは瞬間的に、すごく短時間に爆発的に力を発揮するようなトレーニング。例えばジャンプ系の種目などもこれに分類される。ランニングは接地時間が短く、すなわち地面に対して力を発揮する時間が短いため、ごく短い時間に大きな力をビシッ!と伝えることが効率よく進むために重要と考えられ、普通の筋トレよりもプライオメトリクスの方が有効だと言われることが多い。
でも、この研究の結果で興味深いのがプライオメトリクスでも普通の筋トレでも、どちらも効果があり、どちらが優れているということもない点。ちなみに8週間のトレーニング前後でランニングフォームに特に変化はなかったそうです。
以上の結果から、自分が思うに、結局は「なんでもいいからやる!」ということが大切なんでしょうね笑。あれがいいとか、これは良くないとか、いろんな情報が溢れかえって結局どうしたらいいのか分からないことがありますが、そんな心配は無用で、何をやってもそれなりに効果はあるみたいです。
このブログを書いていて、昔、某ジムでアルバイトをしていた頃、筋肉ムキムキの先輩がお客さんに「プロテインって飲んだ方がいいんですか?」「ストレッチってした方がいいんですか?」と質問され、「そんな暇があったら鍛えろ(怒)」と言い放ったのを思い出しました。
言い方はさて置き、彼の言っていたことは正しい...笑。
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