2024-9-25(練習内容は "感覚" で決めたほうが良い?)

IMG_7004.jpeg

Individually guided training prescription by heart rate variability and self-reported measure of stress tolerance in recreational runners: Effects on endurance performance
Diego Hilgemberg Figueiredo, Diogo Hilgemberg Figueiredo,
Clint Bellenger, Fabiana Andrade Machado
Journal of Sports Sciences Volume 40, 2022 - Issue 24:2732-2740.

こちらの論文によると...

36人の男性ランナー(レクレーションレベル)を1)HRVでトレーニングを管理する組、2)感覚でトレーニング内容を管理する組、3)予め作成した計画に沿ってトレーニングする組の3グループに分け、5週間後にどれくらいパフォーマンスが変化するか実験しています。

HRVというのは心拍変動と言って自律神経の状態を把握できる指標の一つで最近耳にすることも増えたような?スマホの無料アプリなどでも測定することができ、自分も以前運動量が多かった頃は毎朝計測していた。

感覚でトレーニングを管理するというのは文字通り「今日は疲れているな〜」と思ったら練習内容を軽くしたり、「思ったほど疲れてないな〜」と思ったら計画していた内容よりも強度を上げていたりといったこと。計画に沿って〜というのも文字通りの意味です。

さて、5週間のトレーニング後どうなったかというと...

なんと「感覚」でトレーニング内容を管理したグループが一番パフォーマンスUPしたそうです。5kmタイムトライアルのタイム短縮率は... HRV組 6.6±1.5%、感覚組 12.8±4.2%、計画組 4.9±1.5%。

一見特別な設備やアプリなんかでトレーニングを管理しているほうが「それっぽい」ですが、実は 直感 を頼りに練習内容を調整したほうがパフォーマンスは上がるようです。

IMG_0154.JPG

何かとややこしい現代社会ではありますが、あらためて「自分の感覚」を磨くことの大切さを再認識したのでした。滝行で精神を鍛える...。






この記事へのコメント